おれはオレンジャー!
昨日の続きの話をしよう。
日本書紀の中に有名な国譲りの話がある。
そう、大国主神が天照大神に人間界を譲る話だ。
本来この話は、天照大神が力を使って
大国主神より人間界を奪ったという話だった。
少なくとも古事記にはそうした話が記載されている。
ところがその後編纂された日本書紀にはそうした
話ではなく、お互いがそれぞれの統治地域を
交換したというニュアンスに変わっているのだ。
すなわち、それまでは天照大神が神の世界を、
大国主神が人間の世界を統治していたが、
国譲り以降は、それを逆転させたということだ。
戦ではなく、話し合いによって、それぞれの
ことを調整して、最後に決着させる。
そうしたエネルギーが日本書紀という書物の
中に現れている。これこそ日本の和の象徴と
いうべきものではないか?
本当の神話もあるのだが、ここには当時の
行政の意図が入っている。
その意図に日本の和が見えていることを
是非知っておいて欲しい。
今日はこんなところだ。
じや!
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