おれはオレンジャー!
「ほんとうの強さって、なんだろう?」
人を力でねじ伏せること?
言葉で相手を封じること?
権力やお金で優位に立つこと?
どれも、強そうには見える
でも、どこか寂しく、どこか苦しい
そうじゃない
オレが感じる「ほんとうの強さ」とは
破壊ではなく、調和を生みだす力のことだ
オレが大切にしている考え方の一つに
合気道の創始者・植芝盛平さんの教えがある
ここで少し紹介したい

●強さとは、戦わない力
植芝盛平さんは、若いころから武の達人だった
剣術、柔術、槍術…あらゆる武道を極めた人だった
だがあるとき、ふと気づいてしまった
「たとえ力で勝っても、心が争っていたら、それは本当の勝利じゃない」
そうなんだ
敵を倒しても、自分の中に恐れや怒りがあるなら、それは平和ではない
むしろ、自分の心が争いの発信源になる
そこから、彼はまったく新しい武の道を見つける
それが――合気道
●合気とは、いのちといのちが和すること
「合気」の“合”は「あわせること」
“気”は「見えないけど、たしかに感じる生命のエネルギー」
合気道とは、気を合わせる道なんだ
攻撃に対抗するのではなく、受けとめて、流して、調和させる
相手を打つのではなく、相手を鏡として、自分の在り方を見直す
植芝盛平さんはこうも言った
「無敵とは、敵をつくらないこと」
これは、まさにオレが大切にしている世界観
敵が外にいるのではない
敵がいるのは、自分の内に混乱があるときだけ
●武道とは、愛である
「え、武道って“愛”なの?」
そう驚くかもしれない
でも、ほんとうに強い人は、やさしい
なぜなら、自分の中に静けさがあるから
恐れず、怒らず、どんな存在とも響き合うことができる
植芝盛平さんは言った
「合気道とは、天地とひとつになることだ」
それは自然と調和すること
風の音、雨の匂い、木々のしなやかな強さ
そのすべてと調和して、自らもまた自然の一部として生きること
オレはこれを「いのちの舞」と呼んでいる
武道とは、宇宙とともに舞うダンスでもあるんだ
●敵をなくす道、それは心の平和から
誰かがあなたを攻撃してきたとする
でもそれは、相手の「恐れ」や「不安」がかたちになったものかもしれない
ならば、あなたが同じように恐れ返す必要はない
あなたが自分の内側を整え、静けさを保てば、相手はその波に触れる
技の前に、心がある
勝つことよりも、和すること
オレも、日々この道を歩いている
うまくいかない日もあるけれど、そのたびに「呼吸」を思い出す
呼吸とは、内なる静けさへの入り口
●あなたの平和が、世界の平和
植芝盛平さんはこうも言っている
「あなたの内に平和があれば、世界にも平和が訪れる」
戦争を止める力はなくても
怒る人を黙らせることはできなくても
自分の内なる静けさを守ることは、誰にでもできる
それが、合気道のはじまりであり
それが、オレンジャーの願う未来そのもの
ここであなたへの問いかけたい
「あなたの中の“敵”は、まだいるの?」
もし、まだ心にざわつきや怒りがあるなら
それは責めるべきことじゃない
ただ、見て、受けとめて、静かに呼吸してみよう
あなたが平和になれば、あなたのまわりも静かになる
それが合気の道
それが、いのちの舞
どんな時代でも
あなたが「和する心」を選びつづける限り
世界は必ず、美しい調和へと向かう
今日もまた、合気の一歩を
あなたの歩みが、地球を優しく包んでいくよ
今日はこんなところだ
じや!

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