『 日本の美しさの象徴 ~神の宿る場所~ 』
九州から一旦東京に戻って、昨日は終日仕事に没頭。
今日は早朝からショートトリップで静岡へ。
まずは、今年世界遺産に登録された富士山へ向かう。
富士山は自分にとってとても思い入れの深い場所。
実家が富士山が見える場所にあったこともあり、
僕は、この富士山を見ながら育った。
富士山に初めて登ったのは小学1年生の時。
それ以来、20回以上登っている。
だいたい富士登山をするときは人生の節目のときが多い。
登ることで様々な気づきを与えてくれる、そんな山だ。
いつも麓まで来るのは夏で、冬の富士山を間近で
見るのははじめての経験。
少しワクワクしながら、登山道の入口を目指す。
当然道は途中から雪道となり、スタッドレスタイヤの
ありがたさを噛み締めながら、水ガ塚駐車場へ。
ここは、今年のUTMF(ウルトラ・トレイル・マウント・フジ)の
給水地点で使われた場所。
ここからの富士山の雪化粧した景色は圧巻。
雪道を少し歩いて、その空気を肌で感じてみる。
夏の富士山も美しいが、冬の富士山はまさに幻想的。
自然の厳しさと美しさが共存するその世界に惹きこまれた。
ちなみに来年の4月の最終金曜日~日曜日まで
UTMFへの参戦が決まっている。(抽選で当たった!)
この富士山の周りの山々を上り下りしながら、
この富士山を360度ぐるりと回りながら走る感じだ。
距離にして160km、累計高低差9000mを超える
日本で最もレベルの高いトレイルレースの一つだ。
制限時間は46時間、この美しい富士山を眺めながら、
自分の限界にチャレンジできることが今から楽しみだ。
(それまでに体を作らないといけないが。。。)
その後、富士宮市にある富士山本宮浅間大社へ。
ここは駿河の国の一宮。
この神様に見守られながら僕は高校までの人生を過ごした。
毎年、必ずご挨拶に来る場所の一つだ。
「日本(ひのもと)の 大和の国の 鎮めとも
います神かも 宝とも なれる山かも 駿河なる
富士の高嶺は 見れど飽かぬかも」
万葉の歌人高橋蟲麻呂が詠んだ清らかで気高く美しい富士山。
この富士山を御神体として鎮まつっている。
ご主祭神は木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)。
副神として先日霧島でお会いしたニニギの尊様も名を連ねている。
ちなみにニニギの尊様の皇后様が木花之佐久夜毘売命様だ。
大祓祝詞を唱えて、ご挨拶を済ませた後、
今回のもう一つの目的の場所へ。
この場所の詳細はここにはかけないが、
どうしても今回エネルギーを感じたかった場所の一つだ。
約1時間ほどかけて山をのぼって山頂にたどり着くと、
そこは山の山頂にもかかわらず、大きな岩だらけの場所。
日本の神々には様々な形態があるのだが、
こうした岩が集まっている場所にも昔から神社が
多く建てられている。
「岩座(いわくら)」という言葉があるが、まさに
こうした場所に昔の人はご神気を感じたのだろう。
奈良にある岩舞台古墳や、大神神社の御神体である
三輪山の山頂などもこうした巨石をまつった場所だ。
神社などで祀られていないが、強力なエネルギーの場所
として毎年おとづれているのが、四国の足摺岬の近くにある
唐人駄馬遺跡。
ここも山の中腹に巨石が積み上がっている。
この石の上で瞑想すると様々なことが起こったりする。
世界にも様々な巨石遺跡郡が存在するが、
このように日本にも実は巨石群が存在する。
昔の人は、こうした土地の持つエネルギーを感じることが
できていたのだろう。
そのエネルギーを感じた方が、その場を祀るようになり、
神社が立てられるようになっていった。
現代人は情報のうずに溺れていて、結局こうした人が
本来持っている「感じる力」が退化している気がしてならない。
知識や情報も大切だが、これからの時代、大切なことは
こうした感じるという感覚ではないだろうか?
自然に囲まれながら、ふとそんな感覚が降ってきた。
それでは、また!
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