(読者様からのご質問)
コロナウイルスを含む様々な陰謀論について、どう捉えたらよいか教えてください。
(オレンジャーからの回答)
インターネットが普及してからというもの、地球上では誰でも自由に発信ができる場が出現しています。
自由であるがゆえに、その道具を使う人々の意識がそのまま出現した場に反映されていて、その場の上でやりとりされる情報の真偽が揺らいでいて、その隙間を狙ったフェイクニュースや犯罪も横行しています。昨年起こったウクライナ戦争においては、まさにこうした情報戦が行われていることは皆さんもご存じの通りかと思います。
現在、インターネット上にはたくさんの陰謀論が存在しています。ネットが無かった時代には噂としてこうした情報が流布されていました。大きな事件や出来事があると、必ずこうした陰謀論が出現することは過去の歴史が証明しています。
陰謀論におけるメッセージの特徴は、①情報ソースが不明瞭、②極端なロジック展開、③確認する術がないこと に集約されます。陰謀論の中で展開されているロジックの中でややこしさを感じるのは、それが全てウソや間違いではないことです。100%のウソであれば、誰でも簡単に見破れますが、50%真実の中に50%のウソが混じっていると、その真偽はとても曖昧なものになり、99%の真実の中に1%のウソを混ぜれば、そのウソを見抜くことはほぼ不可能となります(人々を洗脳する手段として使われることも多いです)。この世界には100%絶対というものはそもそも存在していませんので、陰謀論を完全否定することも完全肯定することもオレンジャー的にはあまりお勧めはできません。
こうした中で、どのように情報を捉えていけばよいのか、いくつかのヒントをお伝えしておきます。
①自分の足で見極める
ネット上で流れている情報の多くは、どこかの情報のコピペであり、情報ソースが不明慮なものが多いです。そうした不明瞭な情報に対しては、一歩引いたスタンスで触れるのがよろしいかと思います。逆に自ら調べて直接確認した1次情報には価値があります。1次情報というのは、その情報が誰の責任で発信されているものかが明確にわかる情報だということです。誰も責任を負っていない情報には、正直あまり価値はありません。逆に言えば、自らの体験で得た知恵などは、自ら責任をもてる情報となりますので、あなたにとって大きな価値を生み出します。自らの信念の基盤を、こうした自分の体験や確度の高い1次情報に置くことで、不明瞭な情報に惑わされるリスクを大きく下げることができます。
②意見と事実を分ける
ネット上で自分の意見や感想を伝えることは自由です。人の意見や感想を見たり聞くことも自由です。でも意見や感想と、事実は明らかに異なるものです。昨年末盛り上がったサッカーのワールドカップで様々な意見がネット上で流れましたが、フィールドでのことは、現地でその場に立っていたプレイヤーにしか本当は分からないはずです。応援者や傍観者のスタンスで語る推測の意見や感想と、実際にプレイヤーとして立っていて見たり感じたりした実際の体験者の言葉には大きな乖離があります。この違いに敏感になっておくことが大事です。
③「推論」×「推論」の非現実性を見極める
「風が吹けば桶屋が儲かる」というお話をご存じでしょうか?可能性はゼロではありませんが、可能性の低い事象をどんどん重ねて推論を進める一つの事例ですが、陰謀論の展開ではよく使われています。一つ一つは可能性があるとしてもそれを重ねることで、現実にはほぼ起こりえない話となっていることが多いので、ぜひあなたの目で見極めてみてください。
※風が吹けば桶屋が儲かる
風が吹く→砂ぼこりが舞う→砂ぼこりが人の目に入る→目が見えなくなる人が増える→三味線弾きが増える→三味線をたくさん作るので猫が減る→猫が減るとネズミが増える→ネズミが増えると桶がかじられる機会が増える→桶の修理または買い替えが増える→桶屋が儲かる(所説あります。)
→砂ぼこりが舞って、その砂が目に入って、目が見えなくなる人はどれくらいいるのでしょうか?またその目が見えなくなった人のうち、三味線弾きになる人はどれだけいるのでしょうか?増えた猫のうちどれだけの猫が桶をかじるのでしょうか?これらを考えていくと実際にこの通りになる可能性がどれほど低いのかがわかるかと思います。ちなみに、この長い推論よりも、風が吹いて風に飛ばされることで桶が壊れるので桶屋が儲かるかも。。。という話の方がまだ現実味があります。(そもそも風で飛ばされるような所に桶をおくのかという疑問は残りますが。)
最後にコロナウイルスについてですが、オレンジャー個人としては、もしある特定の人間が考えて仕掛けたものであれば、その人物または組織は神がかったすごい能力の持ち主ではないかと思います。ただ現時点で発生している様々な事象を鑑みると到底すべてを計画的に行ったものではなく、別のもっと小さな意図で始められたことが、思った方向ではない想定外の形で拡大しているように感じられます。それよりも、当初の意図を大きく外れてしまった状況を逆に利用して、様々なことを画策しようとしている意図やエネルギーはかなり強くあると思います。
コロナウイルスがそもそも存在していないという主張も一部であるようですが、実際の医療機関やコロナウイルスの研究の現場に従事されている方々のお話を直接聞いた限りにおいて、この主張はかなり無理があるように思います。また、コロナワクチンについては、私は打っていませんが、それは陰謀論を信じているからではなく、日本では報道されていない様々なリスクについて個人的に情報収集や海外で公表されている数字から判断して自ら選択しているものであります。多くの方にとってワクチンが有効なことは、すでに科学的にある程度証明できるレベルにあると思いますが、一方で都合の悪い反作用や不慮の事故があるのも事実です。コロナウイルスに自分が感染した場合の重症化リスクと、ワクチンを接種した時に起こる不利益を天秤にかけたうえで、ワクチン接種をするべきかしないべきか、それぞれの選択として判断すべきことだと思います。
コメント
コメント一覧 (2件)
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点が線になるお答えで非常に腑に落ち
二分化された世界線の中で自分の立ち位置
今後の指針を見出せる内容でした
ありがとうございました