オレンジャーからの回答(7)

(読者様からのご質問)
死んだらどうなりますか?
魂があるのならどこへ行き、そこに現世の記憶や意志はありますか?

(オレンジャーからの回答)
ご質問いただきありがとうございます。簡単に説明できる内容ではありませんが、以下回答いたします。

死とは、一般的には生物の身体的機能が停止し、生命の活動が終了することを指します。生命活動の終了については、現時点での法においては、呼吸や心拍数の停止、脳波の消失、体温の低下など、身体的な症状によって判断されます。ただし、死の定義は文化や社会的背景によって異なりますので、厳密な死の定義というものは曖昧であるともいえます。死は、人間にとっては不可避のものですが、その意味や捉え方は文化や宗教、個人の信条によって異なることがあります。一方で、科学的には、死後に意識が残るかどうかや、死後の世界が存在するかどうかについては、現在も様々な議論が続いています。

ここからは少しオレンジャー的な見解で死についてお伝えします。法的な死を迎えてからもしばらくの間は意識としての個は存在し続けます。仏教の世界ではその期間が7日間であるとか49日間であるとか様々な見解がありますが、実際に死んでしまうと、時間の概念が肉体をまとっていたころと大きく違っているので、その感じ方は様々だと思われます。

その自分意識があるうちに、自分が死んだことをきちんと悟ると、日本人の多くは集合意識の影響もあって三途の川らしきところを渡って、千と千尋の神隠しに出てくるような大きな銭湯のような場所へ行き、その場所で自分が最も安心できる人に出会います。でもその人は実際のその当人ではなく、皆さんの背後にいる守護霊や背後霊であることが多いと思います。その人に連れられて、それぞれの部屋に入り、人生を一から再現ビデオのような形で見ることになります。その映像を見ながら自分の人生を振り返り、次どうするか考える機会が与えられ、もう一度人生を送りたい人の場合は、輪廻転生のサイクルへと進むことになります。

私が見てきた輪廻転生の方法は、別の部屋に案内されて、その部屋でしばらく瞑想していると、その部屋が突然すべて溶けだしてぐるぐる回りだし、その回転が渦となってそのまま女性の子宮へと繋がっています。子宮に入るタイミングと、出産のタイミング、出産後に自意識がきちんと芽生えて身体と魂の接続がはっきりしてくる3歳児位までの間にこうした記憶はどんどん消されていき思い出せなくなっていきます。

一方で、現世への執着が強いと、このような人生の振り返り&輪廻転生の場へは進まずに、しばらく自分の意識が創りだしている場所へと閉じ込められることになります。これは様々な世界があり、天国のような世界、地獄のような世界、仏様と一緒にいる場所もあれば、キリスト様の足元で祈り続けているような場所もあります。中には現世と変わらないような世界もあり、そこでは元の家族と一緒に何も変わらない生活をずっと送り続けることになります。

こうした執着の世界に入ると、なかなか抜け出すことができないので、その意味ではどんな場所であっても一種の地獄であるように思います。死とは肉体を離れて、いったん身体の制限が外されかなり自由な存在となるのに、その自由を自ら制限して、自分の箱の中に自らを閉じ込めているような状態です。これが良いことか、悪いことかはそれぞれが判断することになりますが、魂の成長という観点では、自らその成長を止めてしまう行為となりますので、あまりお勧めはできません。

ちなみに、世の中に出ている文献で、私が感じている死生観に最も近いものが、チベットの死者の書に描かれている内容です。表現方法は異なりますが、感覚の部分で共通点が多く、初めてこの本を手にしたときにかなり驚かされました。チベット仏教における死生観は、簡単にまとめると以下のようなものになります。

①輪廻転生の概念
チベット仏教では、人間の生命は輪廻転生という概念に基づいています。つまり、人は死後に別の生命体として生まれ変わることが繰り返されると考えられています。この転生の仕組みには、善行によって来世の幸福を増やすことができるという考え方も含まれています。

②バルダ(中有)の概念
チベット仏教では、死後に現れるとされる「中有」と呼ばれる状態があります。中有は、肉体的な存在が消えた後に、意識だけが残っている状態であり、この状態が49日間続くとされています。この期間中に、人間は輪廻転生の次の段階に進むための準備を行う必要があるとされています。

③ブック(死者の書)の重要性
チベット仏教において、死者が最も必要とするものの1つに、ブックと呼ばれる死者の書があります。ブックには、中有の状態から次の生まれ変わりの段階に進むために必要な情報が詳細に記されており、この書を読むことが重要だとされています。

自分が死んだあと、どのような世界が展開されるのかについては「死者の書」にも詳しく掲載されています。もしご興味があるようであればご一読してみてください。いくつか翻訳本が出ていますので、その中でご自身と相性の良い書籍でこうした世界観に触れてみるのもよろしいかと思います。

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