(読者様からのご質問)
自分の本音がよく分からなくなることがあります。どう向き合えばいいですか?
(オレンジャーからの回答)
ご質問いただきありがとうございます!
とても繊細で大切な問いですね。
「自分の本音が分からない」という感覚、実は珍しいことではありません。むしろ、人に気を配れる人、責任感がある人、周囲との調和を大切にしてきた人ほど、ある時ふっとこの感覚に出会いやすいんです。だからまず伝えたいのは――それはおかしな状態ではなく、むしろ自分を丁寧に見つめ始めているサインかもしれないということです。
本音が見えなくなる理由はいくつかあります。
たとえば、人に合わせることが続いたとき。期待に応えようと頑張り続けたとき。あるいは、傷ついた経験があって「本音を出すと大変かも」と無意識にブレーキをかけている場合もあります。心ってとても賢くて、自分を守るために一時的に感覚をぼかすことがあるんですね。
だから、まず焦らなくて大丈夫です。
本音は“探しに行くもの”というより、安心できたときに自然に浮かんでくるものだったりします。
では、どう向き合えばいいか。
いくつか思いつくヒントをお伝えしますね。
①「分からない自分」を責めない
これが一番大事かもしれません。
「なんで分からないんだろう」「はっきりしなきゃ」と思うほど、心は余計に固くなります。
むしろ、
「今はまだ分からない時期なんだな」
「ちょっと休憩中なんだな」
くらいの受け止め方で十分です。
答えを急がないことで、心は少しずつ安全を感じ始めます。
② 小さな“好き・嫌い”を拾ってみる
いきなり人生の本音を見つけようとすると難しいので、まずは日常の感覚から。
・このカフェ、なんか落ち着くな
・この人と話すと安心する
・この予定、ちょっと気が重いかも
・この時間、ほっとする
こういう小さな感覚が、本音の入口です。
大きな答えは、だいたいこういう小さな気づきの積み重ねから見えてきます。
③ 頭より体の反応を観察する
本音って、理屈より体に出ることが多いです。
・気が進まない予定の前は肩が重い
・好きなことを考えると呼吸が楽になる
・安心できる人の前だと表情が柔らかくなる
体は正直なので、思考が混乱しているときの良いヒントになります。
④ 安心して話せる人や場を持つ
本音は「一人で考える」より、「安心して話す」中で見えてくることも多いです。
カウンセラーでも、信頼できる友人でも、ノートに書くのでもOK。
言葉にする過程で、「あ、私こう思ってたんだ」と気づく瞬間が出てきます。
⑤ 疲れていないかも確認する
意外と見落とされがちですが、疲労やストレスが強いと感情の解像度が下がります。
・ちゃんと寝ているか
・休む時間があるか
・安心できる時間があるか
ここを整えるだけで、本音が見えやすくなることも本当に多いです。
そして最後に、少しだけ心に置いておいてほしいことがあります。
本音は、変わっていいものです。
一度見つけたら一生それ、というものではありません。環境や経験、年齢によって自然に変化します。だから「正解を見つけなきゃ」と力む必要はないんです。
むしろ大切なのは、
その時その時の自分に耳を傾ける姿勢。
それができていれば、大きく道を外れることはあまりありません。
もし今、「分からないなあ」と感じているなら、それはあなたが雑に生きていない証拠です。ちゃんと感じようとしているからこそ、簡単に結論を出したくないんですよね。その誠実さは、とても素敵な力だと思います。
焦らなくて大丈夫。
本音は急かすほど遠ざかり、安心するとふっと顔を出します。だからまずは、自分に少し優しくしてあげてくださいね。


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