(読者様からのご質問)
職場に『自分だけがわかってあげている』と思っていた後輩がいます。でも最近、その子が自分以外の人にも同じように懐いていると知り、裏切られた気持ちになってしまっています。この気持ちどうしたらいいでしょうか?
(オレンジャーからの回答)
ご質問ありがとうございます!
あなたはきっと、その後輩のことを本気で見ていたのでしょう。
周囲が気づかない小さな変化に気づき、
落ち込んでいる時には声をかけ、
不器用な部分も理解しようとしてきた。
だからこそ、
「自分だけは特別だ」と、
どこかで信じたくなったのだと思います。
そして、その子が他の人にも同じように笑い、頼り、懐いている姿を見た時、
胸の奥で何かが崩れる感覚がした。
それは嫉妬だけではありません。
あなたが注いできた“心”の居場所が、
急になくなったように感じたのです。
でもここで、とても大切な宇宙の法則があります。
それは、
「人は、自分の中にある役割を無意識に固定してしまう」
ということです。
あなたはいつの間にか、
「この子を理解している人」
という役割を自分の中で持っていました。
すると意識は、
その役割を守ろうとします。
だから、
後輩が他の人とも親しくしている姿を見ると、
事実以上に心が揺れるのです。
しかし、本当に見つめるべきなのは、
後輩の行動ではありません。
あなた自身の“孤独”です。
人は時々、
「必要とされること」で
自分の存在価値を感じようとします。
特に職場のような場所では、
成果や数字だけで評価されやすいため、
誰かから頼られることが、
心の支えになることがある。
だから、
「自分だけを頼ってほしい」
という感情は、
決して醜いものではありません。
それは、
あなたの中にある
「つながりたい」という自然な願いなのです。
ただ、
ここで苦しくなる理由があります。
それは、
“与えること”が、
いつの間にか“見返り”に変わってしまう瞬間があるからです。
もちろん、
あなたは最初から見返り目的ではなかったでしょう。
でも人間の心は繊細です。
一緒に過ごした時間、
相談に乗った回数、
理解してきた努力。
それらが積み重なると、
無意識に
「自分は特別な存在でありたい」
という想いが生まれる。
これはとても自然なことです。
しかし宇宙は、
“所有”できる関係をほとんど作っていません。
風を閉じ込められないように、
人の心も閉じ込められない。
後輩は、
あなたを裏切ったわけではないのです。
その子はただ、
世界の中で安心できる場所を増やしているだけかもしれない。
それなのに苦しいのは、
あなたの優しさが嘘だったからではありません。
むしろ逆です。
本気だったから、
心が動いたのです。
ここで、
少しだけ視点を変えてみてください。
もし後輩が、
あなたにしか懐けず、
あなたにしか頼れず、
他の人と関われない状態だったら。
それは本当に、
健全な関係だったでしょうか。
きっとあなたは、
その子が周囲とも良い関係を築けたら嬉しいと思う人のはずです。
今はまだ、
感情が追いついていないだけなのです。
心というものは、
頭より少し遅れて変化します。
だから無理に
「こんなことで嫉妬する自分は小さい」
などと思わなくて大丈夫です。
まずは、
「自分は寂しかったんだな」
と認めてあげてください。
意識は、
否定すると硬くなります。
でも認めると、
少しずつ流れ始めます。
たとえば、
強く握りしめた砂はこぼれていくのに、
そっと手を開くと、
意外と残ることがあります。
人間関係もそれに似ています。
特別であろうとするほど苦しくなり、
自然でいようとするほど、
関係は柔らかく続いていく。
そして、
あなたが本当に大切にすべきなのは、
「誰かにとって唯一になること」ではなく、
あなた自身が、
自分の心を大切に扱えることです。
あなたは、
誰かを理解できる優しさを持っています。
それは才能です。
でもその優しさを、
まず自分自身にも向けてください。
「こんな感情を持ってはいけない」
ではなく、
「それだけ本気で人を大切にしていたんだな」
そう受け止めてあげるのです。
すると少しずつ、
苦しみの中にあった感情が、
温度を変え始めます。
そして不思議なことに、
執着がやわらぐほど、
人との関係は自然で豊かになっていきます。
あなたは、
誰かに選ばれないと価値がない存在ではありません。
あなたの価値は、
最初からそこにあります。
後輩との関係も、
これで終わるわけではありません。
むしろ、
「自分だけの存在であってほしい」
という重さが抜けた時、
もっと心地よい関係に変わっていく可能性があります。
希望は、
失った時に消えるのではありません。
本当の希望は、
執着の奥から静かに現れてきます。
だから今は、
無理に気持ちを整理しようとしなくていいのです。
ただ、
あなた自身の寂しさに、
静かに寄り添ってあげてください。
その優しさが、
これからのあなたの意識を、
もっと自由な方向へ導いていきます。
この回答があなたの心に届くことを祈っています。最後までお読みいただきありがとうございます。
(完)


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