影踏み

影踏み

放課後の屋上。

あいつと影踏みをして遊んでいた。

「捕まえた!」

僕があいつの影の頭を思い切り踏むと、
あいつは「うわっ」と声を上げて倒れ込んだ。

「大げさだな」

と笑ったが、
あいつはピクリとも動かない。

よく見ると、あいつの頭から血が流れていた。

コンクリートに打ちつけたわけじゃない。

僕が踏んだ「影の頭」から、
どろりと溢れ出しているのだ。

ふと自分の足元を見た。

僕の影が、僕の足を強く掴んでいた。

「捕まえた」

影がニヤリと笑った気がした。

(完)

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