-3度目の正直-
中学で片思い。
高校で告白して玉砕。
そんな苦い歴史を持つ彼と、二十五歳の同窓会で再会した。
「相変わらず、すぐ顔に出るな」
隣に座った彼は、私の真っ赤な頬を見ておかしそうに笑う。
「もう大人なんだから、からかわないでよ」
「からかってないよ。ずっと、気になってたのは俺の方だし」
不意打ちの言葉に、心臓が跳ねる。
「三度目の正直って、信じる?」
差し出された彼の手を、今度は迷わず握りしめた。
十年来の「片思い」という物語が
ようやく最初の一ページを書き終えた瞬間だった。
(完)


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