【第２４回】生と死の境目

すべての映像を、一気にスライドで「ばんっ」と見せられるような感じになります。

よく言われているような、走馬灯のように流れていくわけじゃないです。

全部いっぺんに見せられる感じですね。たくさんのスライドが一度に表示される感じです。

その瞬間は、知覚とかもう超越しているので、把握するという認識はないですね。

人生での大事なこととか、特に印象深いところは、ある程度強調されていたりします。でも見せられているのは全部なんです。

はい、そうです。実を言うと、普段この状態でも見えてるんですよ。

はい。

見えているというか、あるんですよ。

あるけど見えないという。

脳の作用というか、３次元的な作用で「見えなくさせらされている」という感じです。

実際に見せられたことがあるんですけど、枚数が多すぎて、どこにフォーカスしていいのか分からない。

「別世界の映画」を見ているような感覚に陥ります。

比較的現実に近い、パラレルワールドみたいな映像とか、わけの分からない未来とか。それが地球上のものなのかどうかも実は良く分からない。

地球上の過去や未来も含まれているし、宇宙のどこかのイメージみたいなものも降りてくる。

時系列も、場所とかもバラバラなので、整理をするのがとても大変なんです。

脳みそを通じて繋がっている感覚ですね。脳みそにあるわけじゃない。

脳がチューナーみたいな役割になって、映像を見せているような感覚があります。

見ようと思えば、見続けられると思います。ただ膨大ですけどね。

見えているんですけど、見ようとしていない方がほとんどですね。

たとえば、何かの執着に捉われている人は、目の前のモノすら見えていなかったりします。

意識がそこに向かっていないんです。

はい。

突然の事故の場合は、まず、心の準備ができていないという状況が意識に作用します。

死んだ直後は、まず「自分が死んでいる」状態が分かっていないケースが多いです。

死んだって気づかない人もたくさんいて、その人たちは結局その場所にとどまったり、現世で生き続けようともがいたりします。

はい、地縛霊化していくケースもたくさんあります。

いえ、あるタイミングで「本当に自分は死んだんだな」って、腑に落ちると、あっちの世界にいく動きが始まります。

いわゆる先ほどからお話している人生の回想録的なものが始まる感じです。

突然死んじゃった場合は、そういうことがありますね。

寿命とか自然死の場合は、自分で「ああ、もう死ぬんだ」って分かりますから。

その準備ができている人は、いわゆる生と死の境目に、バーっと人生スライド集を見せさせられることが多いです。

はい、そうです。ただ、よく臨死体験とかで見るやつは、刷り込まれているものが多いです。

はい。死ぬ時にそういうことが起こるって、僕らは結構、刷り込まれているじゃないですか。

そういうのは、どちらかと言うと「現実で見てる夢」に近いです。

本当に死ぬときも「どこからが死か」っていうのはすごく難しくてですね。。。

はい。まず、呼吸が止まり、そして心臓がとまって、魂が外れて、自分が本当に死んだんだっていう、いくつかの段階を上がっていくんですけど。

いわゆる肉体と繋がっているところが、ばーんって切れた時。ここから完全に魂領域で、切れた瞬間に脳の縛りが外れて、アクセスできるようになる。

アカシックレコードというんですが、すべての情報にアクセスできるようになる。

はい。で、アクセスした瞬間に「何だ、これは」みたいな形で見えてくる。

準備ができてる人はスムーズに見えます。突然死とか執着とかで、生きている思い込みが消えない人とかは、その意識に邪魔されてなかなか見えない。

怖いですよ。

時間が遅くなるのはありますね。事故で吹っ飛ばされて、その瞬間スローモーションのようになっていく。

まったく別物ですね。スローに見えるのは多分、生存本能であり、生体反応の一種です。

普段、閉じている感覚が開く感じ。死を目の当たりにした時に「自分を救おう」という生存本能。

そうです。知覚力が跳ね上がって、３コマぐらいで見ていたものが３０００コマぐらいに見えてくる。

いや、難しいと思いますよ。認知できたところで、３次元的に筋肉を動かす作業が間に合わないですから。分かっているのに避けられないって感じです。

確かにそうですね。残念ですが。。。