【第32回】仕事と遊びの境目

仕事と遊びの境目って、一般的には「お金になるかどうか」だと言われています。プロ野球と草野球みたいな感じ。

僕は違うと思いますけど。

じゃあ、オレンジャーさんの考える境目を教えてください。

僕の中での遊びというのは、自分が主体性を持って動ける行為のことです。それは苦しくても辛くてもいいんです。例えば100キロマラソンとか。

自分がやりたくてやっていれば遊びだと。

そうです。自分が主体的な意思を持ってやっていれば遊び。で、仕事というのは誰かのために自分を使ってる感覚なんですよ。

誰かのために、自分を使ってる?

そう。誰かのために。

自分のためじゃなく。

自分のためじゃないです。

じゃあ、たとえば歯磨きはどっちなんですか。自分のためじゃないですか。でもやりたくはないですよね。

いや、ごめんなさい。歯磨きだと結構僕やりたいほうなので。

変わった人ですね。

すみません。でも人のためにやって、自分が楽しいと思えることも結構あります。その時は仕事と遊びの境目がちょっと曖昧になりますね。

境目が曖昧なものもあると。

最初は仕事だと思ってやってたんだけど、実は遊びだったみたいな。逆に、遊びだと思ってたけど実は仕事っぽいよねってのもありますね。

世の中的には「しんどいことのほうが金になる」って信じてる人が多いですけど。

それは「自分の時間を売ること」を仕事だと考えているからじゃないですかね。

まあ、多くの仕事は時間を売ることですから。

時間を縛られて、やりたくない事をやらされて。要は自分の人生を切り売りしちゃってる感じですよね。

じゃあ、オレンジャーさんは時間を売ってないんですか? 

僕は時間売りじゃなくて、付加価値売りなんですよ。で、その付加価値を生み出すプロセスがクライアントワークだと考えています。

クライアントワークは楽しいんですか?

本当はやりたくないんだけど、価値を出さなきゃいけない。これは仕事なんです。でも「うわ、それ面白いね、超やりたい!」という感じでやるのは、遊びなんですよ。

お金になるかどうかで区切ってないということですね。

そうです!実際、お金になる遊びもたくさんあります。

どっちがパフォーマンス高いんですか。楽しんでる時とクライアントのために仕方なくやる時と。

圧倒的に自分が楽しんでる時のほうが結果も出ます。

結果的に、そっちのほうがお金も稼げると。

その通りですね!

宇宙常識でいくと、宇宙人もやっぱり仕事と遊びは分けているんですか。

宇宙人は「自分という概念」があんまり強くないんですよ。だから全体のために何かお役目を果たしている時が比較的仕事に近いです。

全体のためにやってるとき?たとえば。

ちょっと古い話ですけど、たとえば幕末の志士たちが日本のために命を懸けるみたいな。そんな精神にちょっと似てます。

お国のためみたいな。

あれほど自己犠牲ではありませんけど。自分のために生きるっていう意識は、ほぼないです。

じゃあ宇宙には時給仕事というのはないんですか。

時給仕事はないです。そもそも時給っていう概念がありません。自分の人生を切り売りすることって宇宙人的にはナンセンスすぎて理解できないと思います。

それは地球オンリーなんですか?

地球オンリーかどうかは分からないですけど、他の星では聞いたことないです。

オレンジャーさんの知る限り地球だけ。

宇宙人仲間と、このトピックで話をしたことはないですけど、いつかぜひ話をしてみたいですね。

普段はどんなトピックを話すんですか。

共同創造プロジェクトの話が多いです。それぞれの星や宇宙人種によってさまざまな特性があるので、それらを組み合わせて何か面白いことができたらいいよねって感じです。

なんか崇高ですね。

日々の生活に対して、恐怖心とか不安感がないからですよ。

恐怖心も不安感もないんですか?

はい。地球人の感覚で言えば毎月数百万円ぐらいのベーシックインカムがある感じなので。

なんで、そんなにベーシックインカムがあるんですか?宇宙人には。

ここからはエネルギー的な話になっちゃうんですけど。

エネルギー?

僕たち地球人は「食べないと生きていけない」という概念とか常識の中に意識が入ってるじゃないですか。宇宙人にはそれがないんです。

え?それは肉体がない宇宙人ってことですか。

肉体がない宇宙人もそうですし、肉体がある宇宙人も基本的に宇宙に満ち溢れているエネルギーを吸収することができるので、何かを食べる必要がそもそもないんです。

なんと!

だから食を味わうっていうのは酒肴の1つでしかない。「食べなかったら死ぬ」っていうところと繋がってないので、飢えや死に対する恐怖心が地球人ほど強くないんです。

洋服とかは着てないんですか、宇宙人は。

凄い問いですね。着てる人もいれば着てない人もいます。

洋服を買おうと思ったら、それなりの対価はいるんじゃないですか。

作ります。

自分で?

作りたい人が作ります。地球上では貨幣を使って交換をするじゃないですか。

はい。だからお金は必要。

宇宙人には、貨幣を媒介にして何かを交換をするっていう概念がないんです。

じゃあ、どうやって交換するんですか。物々交換?

服作りが得意な人は作ることが好きだから、ただ服を作ってる。で、作ったからと言って、何かとの価値交換に使おうっていう概念がない。

じゃあ、どうやって成り立ってるんですか

欲しいという人が、ただ「ありがとう」って受けとるだけ。

得意なことで「みんなが喜んでくれること」を一所懸命やれば、全体が豊かになって、自分が欲しいものも享受できる。っていうことですよね。

はい。

それは分かるんですけど。「自分は一所懸命やってるのに、周りは全然やってない」みたいなことにならないんですか?

ならないです。

何らかのルールやペナルティーがないと無理でしょう。

地球ではそうですね。

ええ。地球では無理ですね。宇宙ではその信頼はどこから生まれているんですか。

信頼というよりも、たとえばそこでサボっているような、何も付加価値を生み出してないような人の存在を、そのまま認めているんですよ。

別にそれでもいいよって?

そう。それは「彼のスタイルだから」「彼女のスタイルだから」ってことで認めるわけです。

そんなの認めちゃったら、やってる人は損しませんか?

損得というその概念がとても地球人的なんです。誰かが損をするっていう概念がそもそもないんです。

概念がない?

地球人はゼロサムゲームの中で生きているので、自分が得をするためには誰かが何かをしてくれないと成立しない。

何かを得ようと思ったら、与える人は必要ですよね?

そこが逆なんです。「誰も何もしなくても、何も困らない」というベースが先にあるんです。

じゃあ地球人も、世界規模でベーシックインカムが成立して、何もやらなくても生きていけるようになれば、今よりもっと豊かになると。

その可能性はあります。ただ、多くの人はそのような世界になってしまったら、自分が何をしていいか分からなくなって、自殺が増えたりいろいろな混沌が生まれると思います。

何もしなくていいことに慣れてないから。

はい。そのステージをクリアした先に、一人ひとりの人生の本当のあり方が出現するんです。

人生のあり方?

何のために人生という時間を与えられているのか。何のためにそれを使うのか。ということにもっと素直にフォーカスして行く。

今はどこにフォーカスされてるんですか?

ほとんどの人は盲目的に、やりたくないことをやってでも、お金を稼いぐことにフォーカスしてる。なぜかと言うと生きなきゃいけないから。家族を養わなきゃいけないから。そのロジックに完全に縛られてます。

なぜそうなってしまったんですかね?

文明が起こって所有という概念が生まれ、さらにそれが固定概念化したからだと思います。実際地球上で人間以外の生物は、とても宇宙人的な在り方で過ごしているように僕には思えます。

<第33回へつづく>

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