-散歩道の再会-
公園のベンチで、私は「彼」が来るのを待っていた。
出会ったのは半年前。
一目惚れだった。
輝くような金色の髪、潤んだ瞳。
言葉を交わさずとも、見つめ合うだけで心が通じ合うのを感じた。
「お待たせ」
現れた彼は、今日も眩しいほどに美しい。
私はたまらず駆け寄り、その細い首筋に顔を埋めた。
彼は少し照れたように、クンクンと私の匂いを嗅いでいる。
私たちは並んで歩き出した。
彼の歩幅は小さく、時々私を見上げては、愛らしく首を傾げる。
「ねえ、ずっと一緒にいようね」
私の言葉に応えるように、彼は嬉しそうに「ワン!」と短く吠えた。
私はリードを握り直し、愛犬のゴールデンレトリバーと共に、
夕暮れの散歩道をゆっくりと歩んでいった。
(完)


コメント