【第６回】お金の洗脳が解ける時

はい。人類史を振り返ってみると、最初に起こったのが農業革命。これで食料が安定供給されるようになった。その次にイギリスのマンチェスターで産業革命が起こる。今まで手作業で作っていたものを機械が作るようになった。そして、ちょっと前に起こったのがインターネット革命。凄いボリュームの情報が一気に市場に開放されて、情報の価値みたいなものがグーンと下がった。

はい。それと同時並行で進んでいるのが、物理的に何かが変わる革命ではなくて、人の認知とか、意識が変わる意識革命だろうと観ています。

モノの価値が劇的に下がって行くと、何に一番影響を及ぼすのかっていうと、お金だと思うんですよ。

今、私たちが一番洗脳を受けてるものって、お金じゃないですか。お金がないと生きられないという恐怖や不安。働かないと生きていけないとか、お金を稼がないと生きていけないとか。

フリーエネルギーがもし実現すると、生きていけるだけの食べ物、物、それからエネルギーも、基本フリーコストで手に入るようになる。こうなったら、生きていくことに対して「何かをしなればいけない」っていう常識から外れられるわけです。

そうすると「人の生きる価値観」とか「自分に対する認識」みたいなものが、今あるものとは、大きく変わる。そういう感覚があります。

移動エネルギーも無料になるので、自分自身が行きたい時に、どこへでも行けて、誰とでも会えて、何でも食べれて、欲しいものは何でも手に入る。そういうふうに全部満たされた時に「じゃあ自分は何のために生きるんだろう」っていう問いが、必ずやって来ます。とても本質的な問に直面することになるわけです。
当然ですが、働く目的も大きく変化します。

ほう、予想してるんですね。

安田さんは、どう思ってるんですか？

私も働く派ですね（笑）。

なるほど。全く同感です！働くことで人はアイデンティティを確立していると思います。

それは僕たち次第じゃないですかね。

はい、決まっていません。でも確かに、その価値観が外れた時「迷う人」とか「悩む人」とかは、もの凄いたくさん出ると思います。

だいぶ前にお話ししましたけど、実は昔、私はかなりの借金を抱えていたんです。

そうです。それでその頃のことを思い出してみると、借金があったから働けたってことが結構あるんですよ。借金を返すために嫌な仕事もやってたし、人生を苦労で塗りつぶすようなことも出来た。でも、あの時、自分が借金抱えてなかったとしたら、何をしてたんだろうって考えると、答えが浮かんでこないんですよ。

とりあえず「会いたい人に会う」とか、勉強するのは好きなので「習いたいことは習いにいこう」とか、そのくらいしかすぐには思い浮かびません。じゃあ、その先「学ぶこと全部学んで、会いたい人に全部会ったら、あなたは何するの」って言われたらちょっと難しい。

ないです。

限りなくゼロに近いです。お金を意識して仕事を選ぶことはないです。

そこまで、また追い詰められたら、稼ぐことを少しは考えると思います。

そうですね。生活費を稼ぐことに関して、ほとんど不安はないです。

マイナス何億だった人間が、お金持ちな訳ないじゃないですか（笑）

貯金としては、１０００万円はもっていないと思います。

でもこれだけあれば、何かあったとしても１、２年は生きていけますから。だからそこに不安はないです。

まったく考えていないです。

全部解約しました。

子供もいませんし、パートナーとはお互いが自立した関係なので。

まったく言われません。

いえ、喧嘩になる可能性が高いので、幽体離脱の話はしません。

知ってます。今回、本を出版するのにも彼女が協力してくれたので。

はい。

寝てる時に、起こそうと思っても全然起きない事があるらしいんです。そういう時に、僕が起きない人間なのか、幽体離脱している状態なのか、分からないと。「だけど、あれだけやってるのに起きないのは、普通じゃないよね」って言われたことがあります。

全然。ただ、寝てる時に「怪しい言葉を喋ってるから、それだけは止めて！」と言われます。「宇宙語なのか何か分からないけど、寝れないから止めてください」って。